
考え方beliefs
1|はじめに
〜せいざんの想い〜
せいざん株式会社は、創業当初から「先達に感謝し、次世代に価値を残す」を信条に企業運営をしてきました。
この「考え方」では「恩送りはぐくみ企業」として「なぜその支援を行っているのか」という根本的な思想を明確にします。
私達は檀信徒や地域の現状把握・課題に即した仕組みを整え、寺院の現場に寄り添いながら恩送りが続く場を一緒に育み続けます。
私たちが次世代に残したい価値は「敬う心」です。
敬う心は「おかげさま」「おたがいさま」「ありがとう」「ごめんなさい」の文化に象徴されます。
「生きてる」のではなく、「生かされている」ことに気づくことでお互いに感謝しあえる社会になると私達は信じています。
だからこそ、先達へはもちろん、周囲に「敬う心」を抱く感性をはぐくむことに企業として貢献していきたいという想いがあります。
そのために私たちは、寺院や弔いという「敬う心が育まれる場」を支え、よりよくする支援を行っています。
2|敬う心の必要性
〜恩送りが広がる社会の姿〜
敬う心をひろげ、次世代に継承するためには、「恩送りの文化」が重要だと考えています。
私たちの社会は今、孤独・分断・不安・閉塞感といった課題を抱えて生きにくさを感じる人が多くいます。
これらの課題を緩和・解消する一つの方法が「恩送りの文化」が息づく仕組みを社会に実装すること。
恩送りとは、誰かから受け取った恩を、次の誰かに返していく営みです。
そこに見返りや取引といった打算的な考え方はありません。
恩送りの仕組みが循環することで「敬う心=おたがいさま・おかげさまの文化」が自然に育っていきます。
「恩送りの文化」が息づく社会には、
こんな景色が育まれるはずです。
- 高齢になっても孤立しない人間関係
- 弔い・供養・祈りを通じて養われる生きる力
- 自らの命や縁者を大切にできる感性を育む精神的土壌
- 自然環境に感謝し、配慮する風土
- 「生きて在ること」を互いに感謝し合える文化
寺院は「地域の恩送りのハブ」となる存在
- 亡き人を想う場
- 代々のつながりの支え手
- 地域の人々の居場所
- 社会課題・自然環境問題に貢献できる接点
- 「生きやすさ」のヒントに出会える窓口
恩送りは、一人ひとりの心の中に「誰かから支えられ、生かされている」という感性を育てていく仕組みです。
この仕組みが文化として定着することこそ、次世代へ「敬う心」を手渡せる社会づくりの基盤になると私たちは信じています。
3|企業理念
〜敬う心をひろげ、次世代につなぐ〜
私たちが企業として成し遂げたいことは、恩送り文化を育み、敬う心を次世代へ継承することです。
- 寺院が地域の中で恩送りの仕組みを実践し続ける「場」であること
- 大切な人を亡くした方や、自身の死について悩む方が安心して弔い・弔われる「環境」が整うこと
この二つの軸を中心に、「敬う心」を未来へつなぐ支援を提供します。
4|お寺の「恩送りはぐくみパートナー」として
せいざん株式会社が提供する全ての事業は、「恩送りをはぐくむ」という思想のもとに行っています。
私たちは20年にわたり、生活者の弔いに関する悲しみや悩みに耳を傾け、全国の寺院が抱える課題を解決してきた実績があります。
その経験を活かし、以下の流れで寺院を支援します。
1・クラウド管理寺務台帳(特許取得済):恩送りのプラットフォーム
- 小規模~中規模寺院に寄り添った設計
- 檀信徒カルテ・法要履歴の蓄積
- 寺院の運用実績を記録
- 現状把握・分析・未来予測
- 檀信徒・地域との関係性の見える化
👉 寺院支援全体の土台となる情報基盤
2・寺院コンサル顧問:恩送りを育むための準備支援
- クラウド管理寺務台帳で見えた課題の分析支援
- 檀信徒制度・会員制度・墓制度の設計整理
- 新規のご縁を得るための体制・墓じまいの仕組み整備
- 住職・信徒の関係性構築・対話の場の支援
👉 仕組みを整え、縁を守り・広げる実務支援
3・納骨堂サポートセンター:寺院と生活者をつなぐマッチング支援 ※一部地域のみ対象
- 20年以上の永代供養を希望する生活者の相談受付実績
- 寺院の現地見学調整・提案内容のアドバイス
- 納骨施設の情報解説・比較資料の作成
- 寺院へのフィードバックと生活者へのフォロー
👉 寺院と生活者のご縁を橋渡しするサービス
4・永代供養支援:恩送りを未来へつなぐ仕組み化
- 寺院内に事務所がある企業ならではの寺院文化理解
- 家制度・社会環境の変化を見据えた永代供養企画
- 寺院運営の最適設計・価格設計
- 檀信徒説明支援
- 次世代への橋渡しを考えた管理設計
👉 恩送りを途切れさせない仕組み
5・社会還元支援:恩送りの社会的接続
- 墓地運営継続のための基金など永続性のある制度設計
- 自然再生型永代供養モデル設計
- 社会・地域への貢献モデル構築
👉 恩送りを地域へ、社会へ、自然へと開いていく仕組み
6・循環:成長し続ける恩送りの仕組み
- すべてのできごとを檀信徒カルテに履歴化
- 定期的な状況把握・分析が可能な体制へ
- 仕組みの改善が循環する「恩送り」が育みづけられる寺院へ
👉 定期的な分析・改善によって持続的に恩送りの仕組みが循環する
5|成果として目指す未来
- 持続可能な恩送りの場が育つ
- 地域に開かれ、信頼される寺院が増える
- 恩送り文化を次世代につなぐ存在へ
- 経営的にも100年、300年先まで安心して継承できる体制構築
6|最後に
短期的な損得で物事を判断せず、長期的に見て今を生きる世代はもちろん、次世代にとって価値あることを行う。
これも私達が大切にしている考え方の1つです。
「今さえよければ」「自分さえよければ」という狭い視野で、寺院に概念だけを語っても、お墓を売っても本質的な価値は社会に残せません。
寺院そのものではなく、寺院で育まれる恩送りの場を守り、地域や社会へその価値を広げる。
そのために事業を行うこと。それこそが私たちの本懐です。
「恩送りの文化」を育み、次世代に「敬う心」を残す。
この考え方に共感くださるご寺院さまは、まずはお気軽に、お寺の現状把握・課題整理からご一緒させてください。